2003年2月13日(木)実施

九州西部に位置し、典型的な内湾である有明海の地形と環境の変遷について、珪藻 と有孔虫化石の層位分布に基づいて講演した。内容は、小さな化石 (微化石)の紹介 (有孔虫の分類、生態、研究史および地球科学への応用)、現在の有明海の地形および 地下地質の特徴、約18,000年前から現在までの有明海の姿である。

 今回の講演は、平成11年に工学部の滝川清教授 (現在沿岸域センター)を代表とした、基盤研究「有明・八代海沿岸の自然環境評価と環境共生型社会基盤整備に関する研究」の成果の一部である。その一環として行われた、理学部地球科学科の尾田太良教授(現在東北大学)、長谷義隆助教授、松田博貴助教授および秋元 (現在沿岸域センター)の共同研究に基づいている。


【写真は、約2400年前に生息していた新属新種の有孔虫】
親属新種の有孔虫1 親属新種の有孔虫2