魚を増やす取り組み「栽培漁業」
2003年3月13日(木)実施


◆栽培漁業とは?
  栽培漁業とは、魚介類がたくさん死んでしまう卵から稚魚の時期に、人間が水槽などで大事に育て、自然の海でしっかり生きていける大きさまで育ったら、稚魚を海に放し、大きくなった魚をとる漁業のことです。
栽培漁業グラフ

◆栽培漁業に取り組んでいる魚介類
  熊本県では栽培漁業を進めるため(財)熊本県栽培漁業協会が放流用の種苗をつくっています。
  つくられた種苗は、栽培を進めている自治体、漁業者、遊漁者等が購入して放流しています。



魚種名
カサゴ
魚類
マダイ、ヒラメ、クロダイ、カサゴ、イサキ、アユ
アワビ
貝類
アワビ、アカウニ
エビ
甲殻類
クルマエビ、ガザミ、タイワンガザミ、ヨシエビ
◆栽培漁業の効果
  放流された魚のうち、マダイとヒラメは体の特徴から簡単に識別することができるので、放流の効果がよく調べられています。その結果、現在漁獲されているマダイの約10%、ヒラメでは約25%が放流された魚であることが分かりました。
天然マダイ 放流マダイ
天然マダイ
(鼻の孔が片方に2つ空いています)
放流マダイ
(鼻の孔がつながっています。鼻孔隔皮欠損)