平成15年3月15日(土)、熊本県水産研究センターにおいて市民講座受講者のうち希望者18名により海洋生物・環境調査の実習が下記のとおり行われました。
  (10:40〜12:40)
悪天候のため船上実習の実施が危ぶまれていましたが、幸い出港前には雨もやみ、波も静かで、予定されていた船上実習はすべて実施することができました(写真1、水産センター調査船「ひのくに」)。参加者は二つのグループに分かれ、水産センター研究員の指導のもと、水中調査ロボットによる漁礁生物の観察(写真2)、海水の採取、海底の泥の採取、プランクトンの採取(写真3)および調査シートの記入などの実習が行われました。参加者は皆、熱心に取り組まれていました。特に、水中調査ロボットによる漁礁の観察では海底の生物のようすをつぶさに観察することができ貴重な体験となったことと思います。
水産センター調査船「ひのくに」
写真1
水産センター調査船「ひのくに」
漁礁生物の観察
写真2
プランクトンの採取
写真3

  (13:30〜15:30)

 水産センターの業務・研究内容の紹介
 ビデオ「生命の神秘:海洋生物の生命の神秘を探る」観賞
 研究所内の見学〜海のパノラマトンネル/屋外水槽(投餌体験)/養殖実験槽の見学
養殖実験槽の見学では養殖業に関する研究の一端がトラフグやマダイなど魚種ごとに紹介され、参加者からさまざまな質問がだされていました(写真4)。
養殖実験槽
写真4
 プランクトン観察
参加者は3グループに分かれ、水産センター研究員により顕微鏡の使い方や有明海の代表的プランクトンなどの解説を受け、午前中に船上実習で採集したプランクトンを各自で顕微鏡観察しました(写真5)。プランクトン観察を通して海の生物のつながりについて理解が深まったことと思います。
プランクトンを各自で顕微鏡観察
写真5