熊本の活断層調査でわかったこと
話題提供: | 遠田 晋次(東北大学災害科学国際研究所) | |
日 時: | 10月1日(日) 13:00~14:30 | |
会 場: | 熊本県防災センター 1階会議室(熊本県庁行政棟新館 北側) | |
共 催: | 熊本大学,熊本県,熊本地方気象台,国土交通省阿蘇砂防事務所 | |
協 力: | 東北大学災害科学国際研究所 | |
参加人数: | 55名 |
活断層は「活きている断層」と書きますが,普段はもちろん静止しています.この「静物」としての断層から,我々研究者はダイナミックな地震の予測に挑んできました.しかし,日本列島で断層が地表に現れる大地震は10年に1回程度です.そのため,熊本地震・布田川断層から得られる科学的な教訓・知見はきわめて貴重です.地震後には多くの研究機関が断層掘削調査を行いました.その結果,布田川断層の活動間隔は2,000~3,000年で,最後の活動が約2,000年前の弥生時代であったことがわかりました.布田川断層は,平成28年時点でほぼ「満期」だったことになります.本講演では,気になる日奈久断層との関係や今後の地震活動など,その他の知見もあわせて紹介を行いました.