事業の概要

沿岸域の環境科学に関する研究成果の地域への還元、及び干潟浅海域に関する環境教育の充実を目的として、一般市民を対象とした公開講座「有明海・八代海を科学する」及び体験実習を、熊本県水産研究センターとの協力のもと実施した。

講義は毎週水曜日、午後6時30分から90分の計6回行った。講師は、熊本大学沿岸域環境科学教育研究センターの専任教員、熊本県水産センター研究員及び他大学教員が担当し、有明海の環境問題に関する最新の研究成果を分かりやすく解説し、沿岸域環境の問題について受講者とともに議論した。
対象:一般市民(80名)
場所:熊本県民交流館パレア
参加費無料

 

講義
第1回

10月5日(水)

開催にあたって 内野明徳(沿岸域センター長)

「八代海の堆積物の分布特性」 秋元和實(同センター助教授)

第2回

10月12日(水)

「有明海の底質環境と再生策の実施試験」 滝川 清(同センター教授)

第3回

10月19日(水)

「有明海・八代海の生物多様性と漁業」 逸見泰久(同センター教授)

第4回

10月26日(水)

「有明海、八代海におけるカニ類幼生の分散回帰」 福田 靖(ルーテル学院大学教授)

第5回

11月2日(水)

「有明海の環境の変化について」 木野世紀(熊本県水産研究センター浅海干潟研究部主任技師)

第6回

11月9日(水)

「養殖ノリの色落ちと環境ストレス応答」 滝尾 進(沿岸域センター教授)

実 習

11月1日(火)

「実習ツアー」バスと実習船による見学と調査実習

熊本県水産研究センターでの研究施設の見学や実習および合津マリンステーションでの船上実習,および施設内での実習