平成28年熊本地震は、熊本大学が所有する国の重要文化財である五高記念館や工学部1号館などに甚大な被害を与え、その姿は被害の爪跡を視覚的に物語っていました。しかし、復旧工事によりそれらの痕跡が消失したことに加え、学生の卒業により熊本地震経験者の減少が学内で進み、熊本地震の記憶や教訓の継承と風化が懸念されます。
デジタルアーカイブ室は、アーカイブ「ひのくに災史録」を構築し、熊本地震をはじめとした熊本の災害の記憶や教訓を記録し後世に伝え、将来起こりうる災害への備えの必要性を伝える研究・教育活動を行なっています。