■宮園地区 第3回座談会
-みんなで秋津川と浸水想定区域を確かめよう 防災さんぽのポイント-
9月29日(日)、宮園地区まち協主催の座談会に参加してきました。
近頃,日本各地では地震だけでなく,降雨被害も多発しています。今年の6月には益城町でも非常に多い降雨量を記録しました。
また,宮園地区は熊本県が発表しているハザードマップで浸水区域として位置づけられており,生活とは切り離せないものとなっています。
そこで今回の座談会のテーマは「防災さんぽ」。
まずは,マップを頼りにどこが浸水区域でどこが避難区域となるのか,警戒レベルに応じた危険箇所はどこか,など宮園地区の住民の方々とまち歩きを行いながら要所で確認して行くことを目的としています。
13:00〜16:00と長丁場の中,浸水区域のレクチャー → まち歩き→ 浸水事例のレクチャー → まち歩きのアウトプットと盛りだくさんの座談会。多くのことを共有できたと思います。
印象的だったのは,居住歴によって水害への意識に差があったこと。現在,秋津川沿いは住宅が建ち並んでいますが,以前は田んぼだったそう。「そら土地が軟かけん,地盤が下がるし水は浸っとたい」「ずーっと住んでいる(居住歴50年)けんこんぐらいは大丈夫ってわかる」勿論,以前問題なかったから今回は大丈夫というわけではありません。しかし,土地が持つ履歴を正確に扱うこうと,共有することは地区を読み解くうえで重要なのだと改めて認識しなければと感じました。
星野先生がお話されていたように,秋津川は宮園地区或いは益城町にとって日常の延長にあります。距離を取るのではなくて,防災さんぽを通じて秋津川との関わり方を正確に図ることが重要です。
今回の座談会で議論にあがったトピックをしっかり大学に持ち帰りラボメンバーでも共有したいと思います。