熊本大学地域貢献特別支援事業 お問合せ  サイトマップ
D.環境保全 > 2.環・阿蘇/有明・八代海の環境保全とブルー・グリーンツーリズム > 2-(1)「有明海・八代海を科学する」
 D.2-2-1  市民公開講座「有明海・八代海を科学する」
事業タイプ[講座型]/分野[教育(社会人)・環境]
担当 沿岸域環境科学教育研究センター 教授 滝尾 進
14年度のページへ15年度のページへ
【事業の概要】
 沿岸域の環境科学に関する研究成果の地域への還元、及び干潟浅海域に関する環境教育の充実を目的として、一般市民を対象とした公開講座「有明海・八代海を科学する」及び体験実習を、熊本県(自治体)との共催で実施した。
事業内容
  毎年、講義は毎週木曜日、午後6時30分から90分の計6回行った。講師は、熊本大学沿岸域環境科学教育研究センターの専任教員、熊本県水産センター研究 員及び他大学教員が担当し、有明海の環境問題に関する最新の研究成果を分かりやすく解説し、沿岸域環境の問題について受講者とともに議論した。
会場は、受講者の夜間の交通の便を考慮して県民交流会館パレアを利用した。受講者定員は平成14、15年度には45名とした。16年度は2年目の実績を考慮し100名とし、ほぼ定員を満たすことができた。
体験実習は、実習船の定員の都合上、講座受講者のうち希望者20名により、公開講座実施期間中または終了直後の週末に、熊本県水産センター及び熊本大学合 津マリンステーションにて実施した。水産センターでの実習では、センター研究員・職員を中心として船上実習や研究所内でのプランクトン観察などの実習を行 い、また、合津マリンステーションでも専任教員の指導により船上実習、顕微鏡観察などを行った。

■平成14年度■  *詳細はコチラ*
場 所
熊本県交流会館パレア(18:30〜20:00)
第1回
平成15年2月6日(木)
「開催にあたって」 沿岸域環境科学教育研究センター長 内野明徳
「有明海・八代海の興味ある動物-ハクセンシオマネキとオヨギピンノ」
沿岸域環境科学教育研究センター 山口隆男
第2回
平成15年2月13日(木)
「小さな化石からみた有明海の変遷」沿岸域環境科学教育研究センター 秋元和實
第3回
平成15年2月20日(木)
「有明海の環境異変と改善への処方箋」沿岸域環境科学教育研究センター 滝川 清
第4回
平成15年2月27日(木)
「有明海・八代海の生物と漁業」沿岸域環境科学教育研究センター 逸見泰久
第5回
平成15年3月6日(木)
「ノリの色落ちのしくみを探る遺伝子研究」沿岸域環境科学教育研究センター 滝尾 進 
第6回
平成15年3月13日(木)
「再生に向けての取り組み」 熊本県水産研究センター 資源研究部 平山 泉
                           同センター 養殖研究部 木村武志
実 習
平成15年3月15日(土)
「実習ツアー」 バスと実習船による見学と調査実習
          熊本県水産研究センター見学・実習

■平成15年度■  *詳細はコチラ*
場 所
熊本県交流会館パレア(18:30〜20:00)
第1回
平成16年2月5日
「開催にあたって」沿岸域環境科学教育研究センター長 内野明徳
「有明海の環境変動特性と改善の試み」沿岸域環境科学教育研究センター 滝川 清
第2回
平成16年2月12日
「八代海の環境と生物の動態」熊本県立大学環境共生学部 大和田紘一
第3回
平成16年2月19日
「有明海・八代海の生物多様性と漁業」沿岸域環境科学教育研究センター 逸見泰久
第4回
平成16年2月26日
「有明海の堆積物の変遷」沿岸域環境科学教育研究センター 秋元和實
第5回
平成16年3月4日
「養殖ノリ色落ちのしくみを探る遺伝子研究」沿岸域環境科学教育研究センター 滝尾 進
第6回
平成16年3月11日
「八代海の漁業環境変動について」熊本県水産研究センター漁業環境研究部 吉田雄一
実 習
平成16年3月5日
「実習ツアー」 バスと実習船による見学と調査実習
         熊本県水産研究センターの施設見学と実習および
            合津マリンステーションでの船上実習とプランクトン観察

■平成16年度■
場 所
熊本県交流会館パレア(18:30〜20:00)
第1回
平成16年10月 21日(木)   
「開催にあたって」 沿岸域環境科学教育研究センター長 内野明徳 
「養殖ノリの未来に向けた遺伝子研究」 沿岸域環境科学教育研究センター 滝尾 進
第2回
平成16年10月28日(木)
「有明・八代海の環境特性と再生・維持方策について」 沿岸域環境科学教育研究センター 滝川 清
第3回
平成16年11月4日(木)
「有明海・八代海の生物」  沿岸域環境科学教育研究センター 逸見泰久
第4回
平成16年11月11日(木)
「有明海にすむヤドカリの生態」 沿岸域環境科学教育研究センター 和田 哲
第5回
平成16年11月18日(木)
「つくり育て管理する漁業(資源管理型漁業・栽培漁業)の取組みについて」熊本県水産研究センター資源研究部 糸山力生
第6回
平成16年11月24日(水)
「有明海の堆積物の変遷」沿岸域環境科学教育研究センター  秋元和實
実 習
平成16年11月19日(金)
「実習ツアー」 バスと実習船による見学と調査実習
          熊本県水産研究センターでの船上実習と施設の見学および
            合津マリンステーションでの講義と施設の見学

この事業の成果
  受講者の年齢は13才から83才までと幅広く、会場は毎回ほぼ満席であり、また、毎回さまざまな質問や意見が出され、熱心な議論も交わされたことから、環 境問題への市民の関心の高さと、この講座の意義の深さがうかがえた。また、体験実習でも参加者は全員熱心に取り組み、実習を通して環境問題への認識を深め ることができた。
環境教育の普及の観点から本公開講座期間中には学内の関連するシンポジウムや講演会の案内も行ったところ、当該シンポジウムや講演会には本公開講座受講者が参加し、活発に質疑に加わっていたことから、本講座の成果を実感することができた。
  本事業では、県側として熊本県水産研究センターから多大の協力をえた。同センターは、水産業に直結する問題の他に、浅海域保全の問題にも取り組んでいる が、その成果を一般市民へ提供する機会は多くはない。今回の企画は環境保全に向けた県の取組の一端を地域住民に紹介する貴重な機会を提供できたことで、大 学と自治体との連携の成果と言える。
  また、実習参加者の殆どが水産研究センターへの来館は初めてであり、センター内の公開されている環境教育施設を知ることができた点も環境教育の普及の点で意義深いと考えられる。
  水産研究センター研究員は、平成15年度から本学の教養科目での公開授業も分担しているが、平成16年度には同じ担当者が本公開講座も担当し、前記の公開授業の紹介も行われ、本学の環境教育の一助にもなった。
今後の展望
  本公開講座受講者のうち約3分の1はリピーターであり、最終年度は定員を100名としほぼ充足できたことは、環境問題への市民の関心の高さを表している。 最終年度の受講者からも継続開催の要望が寄せられていることから、平成17年度以降も何らかの形で継続して開催することとしたい。
 
【熊本大学 地域貢献特別支援事業】